日別アーカイブ: 2020年10月10日

「きぼう」見るチャンスです!

夜空は秋の星座になりました。今月から来月中旬頃までに「国際宇宙ステーション/きぼう」が連日のように静岡県から見やすいコースを通るそうです。時間にして2~3分ですが、日によっては一晩で2回も見るチャンスがありますので、秋の夜風に吹かれながら宇宙を行く「きぼう」を見てみませんか。

以下に静岡県での見え方を記します。

10月20日 5時22分頃南の低い空で見え始め、5時28分頃東北東の低空へ見えなくなる
10月21日 4時36分頃南南西の低い空で見え始め、4時40分頃東の低空へ見えなくなる
10月22日 5時24分頃南西の低い空で見え始め、5時30分頃北東の低空へ見えなくなる
10月23日 4時38分頃南南西の低い空で見え始め、4時43分頃東北東の低空へ見えなくなる
10月24日 3時53分頃東南東の低い空で見え始め、3時55分頃東北東の低空へ見えなくなる
10月24日 5時26分頃西の低い空で見え始め、5時29分頃北西の低い空へ見えなくなる
10月25日 4時41分頃北西の中くらいの高さで見え始め、4時45分頃北東の低い空へ見えなくなる
10月27日 4時45分頃北北西の低い空で見え始め、4時46分頃北北東の低い空へ見えなくなる

11月7日 5時45分頃北北西の低い空で見え始め、5時51分頃東の低い空へ見えなくなる
11月8日 4時58分頃北北西の低い空で見え始め、5時3分頃東北東の低い空へ見えなくなる
11月9日 5時46分頃北西の低い空で見え始め、5時53分頃南東の低い空へ見えなくなる
11月10日 5時0分頃北北西の低い空で見え始め、5時6分頃東南東の低い空へ見えなくなる
11月11日 4時15分頃北東の低い空で見え始め、4時18分頃東の低い空へ見えなくなる
11月11日 5時49分頃西北西の低い空で見え始め、5時54分頃南の低い空へ見えなくなる
11月12日 5時3分頃西の中くらいの高さで見え始め、5時7分頃南南東の低い空へ見えなくなる
11月13日 4時18分頃南東の低い空で見え始め、4時20分頃南東の低い空へ見えなくなる
11月16日 18時32分頃南南西の低い空で見え始め、18時33分頃南の低い空へ見えなくなる

詳しいことは、「きぼうを見よう」または、「国際宇宙ステーションを見よう」で検索してみて下さい。

住宅コラム:家づくりで見落としがちな快適な住環境と換気計画の関係性 その

こんにちは、あおば住建の山崎です。前回は、快適な暮らしを得る為には「換気」は欠かせない事までお話をさせて頂きました。今回はその続きとなります。それでは。

【換気方法の違いによる特徴】

私:「一口に「換気」といっても、主に「自然換気」と「機械換気」に分けられ、それぞれにも幾つかの分類があるので、まずは簡単に特徴を説明します。」

『自然換気の種類』
自然換気には、建物の「内」と「外」で自然に発生する「温度差」と「気圧差」を利用した2種類の方法があります。

【温度差による換気】
空気の「温かくなると上昇する」特性を活かした換気方法です。換気量は、建物の開口面積の大きさの他に、「給気口と排気口の高低差の平方根」や「建物内部と外部の温度差の平方根」に比例して大きくなります。

◇メリット

・機械が必要ないので、コストがかからない
・一度で多くの換気量を得る事が出来る

◆デメリット

・換気に温度差が必要な為、部屋によって効果の差が生じる
・温度差が少ないと、必要な換気量を確保できない
・換気量の調整が難しい為、計画的な換気が困難

【気圧差による換気】
空気の「圧力の高い方から低い方へ流れる」特性を利用した換気方法です。換気量は、建物の開口面積の大きさの他に、「建物内部と外部の圧力差の平方根」や「外部風力の2乗」に比例して大きくなります。

◇メリット

・機械が必要ないので、コストがかからない
・一度で多くの換気量を得る事が出来る

◆デメリット

・風通しの悪い部屋には十分な換気が期待できない
・風が弱いと必要な換気量が確保できない
・換気量の調整が難しい為、計画的な換気が困難

初音さん:「あのーさっきから「数学」か「物理」を聞いているみたいで、さっぱりわからないのですが・・・。」

私:「申し訳ございません。簡単に言うと、どちらも換気する開口部が大きいほど、換気量が増えるんですが、建物内外の「温度差」や「圧力差」も大きく影響してくるので、計画的な換気をするのが困難という事です。ですが、短時間で室内の空気を入れ替えるには向いている換気方法です。」

『機械換気の種類』
人為的に換気扇などを取り付ける事で換気を行う方法を「機械換気」と呼びます。この機械換気ですが「給気口」や「排気口」の仕組みによって、3種類に分類されます。

【第1種換気設備】
給気口と排気口の両方に機械設備を設けた換気方法です。第1種換気設備の特徴は、室内の気圧を「負圧(室外に対してマイナスの圧力)」と「正圧(室外に対してプラスの圧力)」のどちらにも調整できるので、「高気密住宅」や「クリーンルーム」などで積極的に用いられます。これまで住宅では第3種換気設備が主流でしたが、近年、この第1種換気設備を採用する住宅会社が増えています。

◇メリット
・性能の高いフィルターを用いれば、外気に含まれる有害物質を除去できる
・熱交換システムを組み込みことができる
・室内の換気量の調整が容易

◆デメリット
・導入時のイニシャルコストが高額になりやすい
・日々に必要なランニングコストも高額になりやすい
・フィルターの交換など、メンテナンスを怠ると性能が劣化してしまう

【第2種換気設備】
給気口に機械設備を設け、排気口に開口を設けた換気方法です。第2種換気設備の特徴は、室内の気圧を「正圧」に保てるので、建物の隙間から空気が内部に流入する心配がなく、「病院の手術室」などに用いられますが、一般的な住宅に導入される事はほとんどありません。

◇メリット
・換気設備を取り付けた部屋の空気を清浄に保てる
・イニシャルコストやランニングコストを抑える事が出来る
・室内の換気量の調整が容易

◆デメリット
・一度に大量の換気をするには、出力の大きな機械が必要
・室内の空気を強制的に排出する為、外気温の影響を受けやすい

【第3種換気設備】
給気口に開口を設け、排気口に機械設備を設けた換気方法です。第3種換気設備の特徴は、室内の気圧が「負圧」になるため、取り付けた近辺の汚染空気が流出する心配がなく、多くは「トイレ」や「キッチン」等に設置されます。一般的な住宅では、最も採用されている換気設備です。

◇メリット
・ニオイの発生しやすい場所に取り付ければ、ニオイの発散を防いでくれる
・イニシャルコストやランニングコストを抑える事が出来る
・室内の換気量の調整が容易

◆デメリット
・一度に大量の換気をするには、出力の大きな機械が必要
・室内の空気を強制的に排出する為、外気温の影響を受けやすい

初音さん:「一口に機械換気と言っても、たくさんの種類があるんですね。ところで、一番おススメの効率の良い換気方法は一体どれですか?」

私:「それぞれの換気方法によって適した場所があり、コストも大きく変わりますので、一概にどれとは言いにくいのですが・・・。私個人的には、より快適な住環境を求めるなら、「第1種換気設備」と「熱交換システム」の併用をおススメします。ただし、導入費用や運用費用が高額になりますので、デメリットも忘れてはいけません。コストが安価な「第3種換気設備」でも、建物の気密性能をUPさせれば、計画的な換気が可能なので、快適な住環境を得る事も可能です。」

※「熱交換とは?」
排出される空気の熱エネルギーを流入する空気の熱エネルギーと交換する仕組みの事、夏季には室内から排出される冷たい空気を利用して、室内に取り入れる外気を冷やし、冬期には室内から排出される温かい空気を利用して、室内に取り入れる外気を温める事が出来ます。

今回はここまでです。次回はこのコラムのまとめになります。楽しみにしてて下さい。