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とにかく収納は多いにこしたことはない・・・

2023年11月15日

こんにちは、あおば住建の山崎です。前回「ウォークインクローゼット」について書かせて頂きましたが、収納つながりで今回は収納についてお話をさせて頂きます。それでは。

間取りのご依頼を受けた際に、お客様にご要望をお聞きするのですが、その中で特にご要望が多いのが「とにかく収納は多い方がいい」という要望です。
今現在、賃貸や社宅に住まわれている方々にとって最小限の収納スペースしかない中での生活という事もあって、「収納が少なすぎて全然片付かない」「子供の成長と共に物が増えるけど収納が無くてしまえない」などなど収納に関する不満は絶えないと思います。こうした事が家づくりをするきっかけの一つかもしれません。

一方で住宅会社もそんなお悩みのお客様のご要望にお応えすべく、「収納が多い間取りをご提案します。お任せください」という具合になるわけです。もちろん私達もご要望にお応えすべく収納が充実した間取りをご提案させて頂いております。
しかし、収納が多い家はメリットがあるわけですが、もちろんデメリットもあるということはご存知でしょうか?

1 部屋のスペースが狭くなるかもしれません
家というものは、土地の広さもあり、予算もあるわけで面積にはそれぞれ限りがあるわけです。家の面積が30坪だとして、そのうち収納スペースが10坪あったら20坪しか生活空間にならないわけです。でも逆にそれが50坪の家だとしたら、収納スペースが10坪あっても40坪の生活空間が取れるから問題ないわけです。でもみんながみんな50坪の家を建てられるわけではないので、部屋のスペースが狭くなるかもしれないのです。

2 収納があればあるほど物は増える?
収納があればあるほど収納物が増えます。そして奥にあるものは眠ってしまい5年もさらには10年・20年と使わない、最悪、存在していたことさえも忘れている・・・そんなこともよくありますよね。よく「タンスの肥やし」なんて言われますが、本当に必要なものなのでしょうか?もちろん必要なものもあると思いますが、物が余っているこの時代、どう身軽に生きるか?という考えも大事ではないかと私は思います。

いろいろ否定的な事を言っておいてこう言うのも支離滅裂とお叱りを受けるかもしれませんが、それでも収納は欲しいですし、できれば多く欲しいものです。私も正直言って沢山欲しいです。
では、限られたスペースの中でいかに収納を多く設けるのか?
それには、収納自体を工夫してみてはいかがでしょうか。その工夫で大事なのが「奥行です。」皆様もご存知だと思いますが、収納するものによって奥行の寸法は変わってきます。ほんの一例をあげると、布団なら奥行91㎝ 服なら65㎝ 食器は45㎝ 本なら30㎝・・・というように。すべて、同じ大きさの収納ではなく、いろいろな奥行の収納を適材適所に家のそれぞれの場所に設けてみてはいかがでしょうか。

前にもお伝えしましたが、間取りを考える上できちんと収納計画を行う事が大事ですし、収納を設けるのにも限界はありますので、使われる皆様の収納の仕方、いらないものは捨てる、整理する。細かく整理整頓する・・・。そんな暮らし方も大切なのかもしれません。

いかがでしたか。今回はここまでになります。次回もお楽しみに!