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住宅コラム:家づくりで見落としがちな快適な住環境と換気計画の関係性 その①

2020年9月19日

こんにちは、あおば住建の山崎です。

マイホームを購入される方に理由をお聞きすると、多くの方が「快適な暮らしをしたい。」とおっしゃります。その為には、「情報収集」や「努力」を惜しまず、「間取り」や「最新の設備機器」「断熱性能」などにこだわっていらっしゃいますが、その反面、「換気性能」について意識してこだわっている方は、ほとんどいらっしゃいません。
しかし、快適な暮らしをする為に、「室内の汚れた空気」と「外のキレイな空気」の入れ替えをするための「換気計画」が、おそらく皆様が想像されている以上に大切な事なんです。そこで、今回は、室内の快適性を暮らしをする為に欠かせない、換気についてお話しします。

【快適な暮らしに換気が欠かせないのは何故?】

私:「初音さんに質問します。室内で快適に暮らす為にどんな事に気を付ける必要があると思いますか?」

初音さん:「急にそんな事をいわれても・・・う~ん、「過ごしやすい温度」と「圧迫感のない空間」と「使いやすい設備」と・・・う~ん。」

私:「まだまだたくさんありますよ。例えば、「キレイな空気」も必要ですよね。」

初音さん:「確かに!室内の空気が汚れていたら快適な暮らしなんてできないわ。でも、お部屋の空気ってなんだかんだ言って勝手に入れ替わっているイメージがあるんですが。」

私:「確かに気密性の低い、隙間風の多い住宅に住んでいると、常に必要以上に空気が入れ替わりますので、つい、換気の重要性が忘れがちになってしまいます。しかしながら、快適な暮らしを手にする為には、計画的な換気が欠かせないんです。」

現在の住宅では、24時間換気が可能な換気設備の設置が義務付けられております。1990年代に、住宅に使用する「建材」や「家具」などから発散する「ホルムアルデヒト」や「クロルピリホス」などの有害物質を起因とした、「シックハウス症候群」が社会問題となりました。有害物質の過剰摂取が原因で、「倦怠感」「頭痛」「めまい」「のどの痛み」「呼吸器疾患」など、様々な体調不良が引き起こされたのです。その後、「シックハウス症候群」対策として、2003年の建築基準法の改定により、住宅に使われる建材などの材料に含まれる有害物質の含有量を規制する事になり、それに併せて、住宅への24時間換気の設置が義務付けられました。

その結果、現在では「シックハウス症候群」による健康被害はかなり減ったのですが、室内の空気に含まれる有害物質はそれだけではありません。住宅の様な密閉空間では、通常の生活をしているだけでも、「一酸化炭素」や「二酸化炭素」などの人体に有害な様々な物質が蓄積され、空気汚染が進行してしまいます。

このままの状況では、お世辞にも快適な環境とは言えません。この様な室内の有害物質の蓄積を防ぎ、日々の生活を快適に過ごす為にも、「室内の汚れた空気」と「外のキレイな空気」を入れ替える為に必要な、「計画的な換気計画が欠かせないんです。

初音さん:「正直言って今まで全く気にしていなかったんですが、想像以上に換気にも注意しなければいけないんですね。」

私:「以前よりは換気にも興味を持って頂いたみたいですが、では、より快適な住環境を手に入れる為にも、一般的な住宅で用いられる換気方法の「種類」や「特徴」についてお話していきますね。」

今回はここまでです。次回はこの続きをお話いたします。楽しみにしてて下さいね。

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