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住宅コラム:【住宅業界のブラックボックス!?】建物の気密性能を表すC値の真実!! その③

2020年8月29日

前回、【住宅業界のブラックボックス!?】建物の気密性能を表すC値の真実!! その②をお話させて頂きました。今回は、その続きです。【住宅業界のブラックボックス!?】建物の気密性能を表すC値の真実!!を3回にわたってお話してきましたが、今回が完結編です。それでは、始まり始まり。

「温熱環境のいい家」を見極める簡単な方法 

少し、これまでのおさらいをさせて頂きますが、「真の温熱環境のいい家」というのは、「住宅の隙間から入る外気の影響」や「住宅の隙間から出ていく快適な空気」を補うほどの「冷暖房設備が強化」された家ではありません。

「気密性能が高い(C値が小さい)」という事を前提に、「外気の流入による影響を受けにくい」や「室内の快適な空気が放出されにくい」といった条件を満たした上で、「断熱性能の高い(UA値が小さい)」建材を採用し、「外気との温度差の影響を受けにくい」や「快適な温度になった空気を保ちやすい」といった能力が高く、「省エネ性能の高い」住宅こそが、「真の温熱環境のいい家」と言えるんです。

ですから、マイホームを「偽り」や「誤魔化し」のない、「真の温熱環境のいい家」にしたいのであれば、マイホームを建てる候補にする住宅会社の営業マンに、「C値(隙間相当面積)」や「UA値(外皮平均熱貫流率)」に対しての「知識」や「見解」を聞いてみて下さい。

決して話をはぐらかす事なく、真摯にお答えする、実際に建てた建物の「C値」や「UA値」の優秀な住宅会社だけをふるいにかけて下さい。そうする事で、本当の意味での「温熱環境のいい家」を手に入れる事ができると思います。

住宅営業マンの中には、気密性を高くすると「息苦しくなる」や「二酸化炭素などの不純物が排出できない」などと言う人がいるかもしれません。一見すると、そうだよね。と思ってしまうかもしれませんが、そんなバカな事はありません。現在の住宅では、「24時間換気」が義務付けられているため、C値が0で全く隙間が無かったとしても、2時間に1度は居室の空気を入れ替えるだけの換気機能が備わっております。

その他にも、住宅の気密性能の説明はしないくせに、24時間換気に「性能の高いフィルターを使っているから「花粉症」や「PM2.5」などの心配はありません。」なんて説得しようとする住宅営業マンの話も信用できません。と言うのも、いくら「性能の高いフィルター」を使っていても、「気密性が低い(C値が大きい)」建物だったら、フィルターから「花粉」や「PM2.5」が入ってこなくても、建物の隙間から「花粉」や「PM2.5」が入り放題のハズです。この様に、自社に「都合の悪い事実を説明しない」や「都合のいいようにはぐらかす」といった、「住宅会社」や「住宅営業マン」が多いというのが悲しい現実です。

「一生に一度かもしれない家づくり」なのですから、「失敗」や「後悔」しないように、自分達家族にとって、本当に必要な「機能」や「条件」は何かを取捨選択し、しっかりとした「情報収集」や「事実確認」を行ってください。そうすれば、「温熱環境のいい家」だけでなく、本当に自分達家族が望んだマイホームを手に入れる事が出来ると思います。

初音さん:「今回は非常に内容の濃い話でした。でも、おかげさまで、「温熱環境のいい家」がどんなものか分かりました。」

私:「それは良かったです。大変かもしれませんが、理想のマイホームを手に入れる為にも意識してみて下さいね!」

今回で、長きにわたった【住宅業界のブラックボックス!?】建物の気密性能を表すC値の真実!! のお話は終わりです。次回は「換気をするんだから気密性能UPなんて意味がない!って本当!?」です。楽しみにしてて下さい。

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