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「つまらないものですが・・・」

近隣へのあいさつや贈り物をする時に、「つまらないものですが・・・」と一言添える習慣は日本人のコミュニケーションとして今も根強くあると思います。しかし、近年は「つまらないものだったら、あげなければいいのに」と感じる方も増えているようです。私自身、日常の会話では普通過ぎて、そういう捉え方をした事がなかったので、少し困惑を隠しきれなかったのですが、そもそもどうしてこの様な前置きをするようになったのでしょうか。

旧5千円札の顔にもなりました新渡戸稲造の著書に「武士道」というものがありますが、その中で日本人と米国人の違いを次のように述べています。
日本では「素晴らしいあなたの前ではこの品物がつまらないものに見えてしまう」という意味で使う。一方米国では「品物が素晴らしいものでなければ、素晴らしいあなたを侮辱する事になる」と考える。見解は違えども、根本的な所では、どちらも相手を尊重しているわけです。

別の考え方もありますのでご紹介します。
齋藤たま氏の「魔よけの民俗誌」(論創社)によると、邪悪なものを追い払うおまじないとして言葉にしていたようです。贈り物に魔物が憑りつかない様に魔よけの熨斗を付けますが、それだけでは心配なので、「粗末なものですが」などと言葉を添える事で、魔物に興味を持たせない様に念には念をいれたということです。

また、病気などの不幸は、魔物がもたらすと信じていた方々にとっては、命を守る習慣だったといえます。

こうした背景を知っておくと「つまらないものですが」の前置きに抵抗が少なく感じるかもしれませんね。

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